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洗濯機

洗濯機の選び方

洗濯機を初めて買われる方や、久しぶりに買われる方向けに洗濯機の選び方を解説いたします。

洗濯機と言っても様々な種類がありますので、どのように選ぶのかわかりにくいのかもしれません。

そのような方は
以下の流れで決めていきましょう。

選ぶときの流れ

1、容量(大きさ)を決める

2、衣類乾燥機能が必要かを決める

3、縦型かドラム式かを決める

4、メーカー、機種を決める

 

1、洗濯容量の決め方

洗濯機の「容量」とは洗濯槽の大きさの事で、一度でどの位の衣類を選択できるかの目安です。

当然、大きくなるにつれて外側の大きさも大きくなり、設置スペースにも注意が必要になります。

 

そして重要なのは何人で使用するかです

大人一人の1日分の洗濯量は約1.5kgとされています。

4人家族なら1日で5kg

2人暮らしだと2日で6kg

1人では1日1.5kg、4日に一度の洗濯なら6kg

と、人数と洗濯回数で判断しましょう。

また、毛布などの大物洗いをする場合は7kg以上の製品を選びましょう。小型の洗濯機でも専用のコースはあり洗濯は可能ですが、一杯一杯で適切に洗えていないという評判を多く聞きます。

 

容量ごとの特徴

洗濯機は容量によって大体の性能が決まってきます。大まかな特徴を解説します。

4〜5kg容量の洗濯機の特徴

主に一人暮らしの方向けの容量です。

特別なオプションが無く、基本的にはこのクラスで各メーカー・各機種に大きな差はありませんが一つ重要な事があります。

それは洗濯槽の材質です

洗濯槽の材質はステンレスとプラスチックの2種類がありますが、基本的にステンレス製がおススメです。

清潔性において大きな差が出るので、よほど予算に制限があるのでなければステンレス製にするべきでしょう。

6kg容量の特徴

2〜3人家族向けの容量です。

また、この位の容量から様々な機能が付きだすので1人暮らしで使用される方もいらっしゃいます。
毎日洗濯機をするという方は容量としてはこの位でも問題ない場合ありません。
ただ機能性が控えめな機種が多いので使い勝手・節水・静音なども重視されたい場合、また衣類乾燥を希望される場合は、この後の7kg以上の洗濯機がおすすめです。
割りとよく使われる風呂水ポンプ機能は6kg帯においては半分程度の機種に搭載されています。

7kg容量の特徴

2人以上の家族向けの容量です。毛布洗いも可能です。

風呂水ポンプ搭載、コース・時間設定など可能となり使いやすさが増してきます。またこの大きさから機種のバリエーションがぐっと広がります。そして、いわゆるインバーター洗濯機が中心となってきますので洗濯性能・静穏性でも大きな違いが出てきます。

衣類乾燥機能についても、まともに使用できるのは7kg以上からと考えた方がいいでしょう。

7〜8kg容量の特徴

いわゆる主力帯で各社の主戦場です。バリエーションも豊富になってきます。8kgと7kgで迷ったら8kgを購入しておきましょう。ほとんど価格差が無いにも関わらず利便性が変わってきます。

9〜10kg容量の特徴

最近において売り上げが伸びてきている大容量モデルです。まとめ洗いや大物洗いに対応し、節水性も高く、また極めて便利な機能が搭載されている機種が多いのが特徴です。特に乾燥からアイロンまでオールインワンでしてくれる機種は使い勝手いいと評判も良いようです。

しかし、設置スペースの問題や価格との相談が必要になってくる、グレードでもあります。

 

2、衣類乾燥が必要かどうか決める

衣類乾燥機能は必要でしょうか?

ご家庭の事情は様々なので一概には申し上げられませんが、天日干しをする環境がある方でその時間がある方や浴室乾燥を使用できる方、部屋干しで除湿器を使用する方は不要でしょう。乾燥の有り無しで本体代金も大きく変わってきますし、家電全般に言えますが余計な機能が無い方が故障リスクは減らせます

しかし、昨今の共働きが増えて家事に時間を取れないといった家庭事情や、道路に面している・日が当たりにくいといった生活環境、花粉症で特定の時期に外に干せないといった個人的な事情により、スムーズに乾燥まで行える衣類乾燥機能の重要性は増しています。確実に時短になりますすし、清潔性も高まります。

また、衣類乾燥はしなくても洗濯機内に清潔性を保つのにも乾燥機能は活躍します。洗濯終了後に水分を飛ばしてくれるのでカビが発生しにくくなり長持ちします。

以上のような点から乾燥の有り無しをご検討下さい。

ちなみに送風乾燥・簡易乾燥というタイプの乾燥機能も存在します。
これはヒーターが使用できない洗濯機において、洗濯槽を乾かすために中に向けて送風する機能で、殆どの機種についています。そこから転じて衣類にも送風して衣類を乾かそうとする機能です。衣類乾燥においては利便性は低いです。脱水の延長程度の効果です。

3、縦型洗濯機かドラム式洗濯機かを決める

簡潔に申し上げれば洗濯能力重視ならば縦型洗濯機。乾燥機能重視であればドラム式洗濯機をお勧め致します。

洗濯に関してですが、縦型洗濯機はこすり洗いで、ドラム式洗濯機は叩き洗いです。こするのと叩くのではこする方が汚れ落ちが良い事はおそらくイメージして頂きやすいかと思われます。また縦型洗濯機の方が水を多く使用しますのでその点も洗浄力に寄与します。

しかし、転じて言えばドラム式洗濯機の方が衣類が傷み難く長持ちし節水性が高いともいえます。そしてドラム式洗濯機が決して洗浄力が低いというわけでもないので、部活動や料理店の制服等、汚れやすく落ちにくい衣類を洗濯するのでなければこだわる必要は無いでしょう。

乾燥機能を必要とする場合は、ドラム式洗濯機がおススメです。特にドラム式の中でもヒートポンプ・ヒートリサイクルと言われている機能を搭載している機種は、その仕上がりと電気代において大きな差が出るので、本体価格は上がりますが、ぜひおススメしたいです。

単身で使用される方でも、乾燥機能を必要とされる方はその仕上がり・利便性を求めてドラム式洗濯機を購入されます。

メーカーが決まったら次はどの機種にするかですね。おすすめの買い方、乾燥付きモデルの紹介は次のリンクに記載しています。

4、メーカー、機種を決める

容量を決めて、乾燥機能が必要かを判断し、縦型洗濯機かドラム式洗濯機のどちらにするかを大体イメージできれば、後はそれぞれの機種の特徴を眺めて決定しましょう。

それぞれのメーカー、機種の特徴については次回において解説させて頂きます。

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